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モンゴルのウラン探鉱
作者:北京事務所 土屋春明    本源:北京事務所 土屋春明    更新時間:2010-2-21 16:41:58

モンゴルのウラン探鉱


 

モンゴルのウラン探鉱

<北京事務所  土屋春明 報告>

 1. ウラン資源
 モンゴルのウラン探査は第二次世界大戦後、旧ソ連とモンゴルの共同調査として開始され、1966年以降の組織的な探査により、約100か所の鉱徴地、1,500か所の異常値の存在が確認されている。Dornod鉱床(モンゴル東部地域)の一部が1989年より露天掘りで採掘が開始されたが、同鉱山は1998年にウラン市場の動向や権益を保有している会社の財務状況等からその後の開発計画を断念した。
 モンゴルのウラン埋蔵量はIAEAのRed BookによるとIdentified Resourcesカテゴリーの埋蔵量は61,950tで世界第14位であるが、Undiscovered Resourcesカテゴリーの埋蔵量は1,390,000tで世界第1位である。
1.1 ウラン鉱床区
 モンゴルのウラン鉱化作用についてはMongolian Uranium 2005(Mironov 2005)の著述がある。これによるとウラン鉱床区はArgun-Mongolian, Gobi-Tamisag, Khentii-Daur, North Mongolianの4つに大きく分類される(第1図)。
(1)Argun-Mongolianウラン鉱床区
 本鉱床区では、Dornod、Gulvanbulag、Maradi-gol、Nemer鉱床を含むNorth Choybalsan ウラン鉱床亜区に、後期中生代の火山構造帯に関連するフッ素-モリブデン-ウラン鉱化作用が存在する。また、Berh, East Gobi, Central Gobiでは、ウラン鉱床賦存の可能性を持つウラン鉱床亜区が存在する。
(2)Gobi-Tamisagウラン鉱床区
 本鉱床区では、地表付近での鉱化作用により中生界~新生界堆積盆の陸源性堆積岩にウランが胚胎されている。これはモンゴルの大部分で生じた後期中生代~新生代の湾曲を伴うブロック運動に関連するものであり、モンゴル南部でウランの表層での鉱化に好適な環境をもたらした。Sainshandウラン鉱床亜区のほか、Choyren, Tamtsag, Gurvansaihan等では、ウラン鉱床賦存の可能性を持つ堆積盆(depression)が存在する。東部から北東部にかけてより古いArgun-Mongolianウラン鉱床区に重複している。
(3)Khentii-Daurウラン鉱床区
 本鉱床区はロシアへ連続し、ロシア側ではGornoe, Berezovoeの経済的なウラン鉱床が探査されている。これら鉱床の分布域には優白質花崗岩が露出しており、同様の岩体はモンゴルのKhentii山脈に広く分布している。これら優白質花崗岩はロシア側のものと同様に湾曲構造運動の最頂期の産物であり、岩石学的・地球化学的にも類似し、高い放射性元素含有量が特徴である。本鉱床区ではJachivlin鉱床を含むCentralウラン鉱床亜区とChuluut鉱床が代表的である。
(4)North Mongolianウラン鉱床区
 本鉱床区はウラン鉱床賦存の可能性を持つ鉱床区である。Buteliin-nuurウラン鉱床亜区は、モンゴル-ロシア国境を横切る原生代の結晶質基盤に関連するものであり、トリウム-ウランの鉱徴がbrannerite, euxenite, uranium segregationを伴って、交代変成岩、ミグマタイト、ぺグマタイトに胚胎されている。Huvsgulウラン鉱床亜区は炭酸塩質チャート等に胚胎される小規模な鉱徴が特徴である。ここでは、原生代の黒色頁岩とカンブリア系のリン、バナジウムを伴うスレートがウランに富んでいる。Bayanhongorウラン鉱床亜区もこれと同様の性質を有する。Ar-golウラン鉱床亜区は、後期古生代~前期中生代の非アルカリ花崗岩と閃長岩がレアアース、ウラン、トリウムに富んでいることを特徴とする。
 
第1図 モンゴルウラン鉱床区図
第1図 モンゴルウラン鉱床区図
 
1.2 ウラン埋蔵量
 Argun-Mongolianウラン鉱床区のフッ素-モリブデン-ウラン鉱化作用によるウラン埋蔵量は計313,000tと見積もられる。このうち、North Choibalsanウラン鉱床亜区の埋蔵量が90,000tを占め、これに51,000tの確定埋蔵量(identified reserve)と6,000tの推定埋蔵量(possible reserve)が含まれる。Gobi-Tamtsagウラン鉱床区の浅成作用に関係するウラン埋蔵量は計757,000tと見積もられる。このうちSaynshandウラン鉱床亜区で坑内採掘とヒープルーチングにより回収可能なウラン埋蔵量は30,000tと見積もられている。Khentii-Daurウラン鉱床区のウラン埋蔵量は計150,000tと見積もられている。これは優白質花崗岩による120,000tと古河谷に関する30,000tからなる。 North Mongolianウラン鉱床区のウラン埋蔵量は計250,000tと見積もられている。Mironov (2005)によれば、モンゴル全体で合計1,470,000tのウラン埋蔵量が見積もられている。
 
2. ウラン探鉱状況
2.1 Dornod鉱床
 Dornod鉱床は1977年に発見され、13鉱体のうち、第2鉱体が1989年より露天掘りで採掘が開始された。旧ソ連への出荷が1995年に停止するまでに945,900t、0.091% Uの鉱石が採掘された。1998年以降の計画として、1998~2004年に第2鉱体で3.5Mt, 0.107% Uの残存鉱量を採掘し、2000~2008年に第7鉱体に対して坑内採掘により2.9Mt, 0.304% Uの採掘を行うものとしたが、1998年8月に市場動向や権益を有するWorld Wide Minerals社(カナダ)の財務状況等から計画の延期が決定された。
 現在は、World Wide Minerals社に代わってKhan Resources社(カナダ)が58%の権益を有してプレF/Sを実施中であり、3~4年後の生産開始を目標としている。残りの権益は以前よりの鉱業権者であるモンゴル政府とPriaugunsky Mining社(ロシア)がそれぞれ21%を保有している。なお、鉱床本体を外れた周辺については、Khan Resources社(カナダ)が100%の権益を有している。同社は第2鉱体と第7鉱体について、計16.48Mt, 0.152% U3O8を計上している。
 Khan Resources社は、Dornod鉱床の操業をウラン鉱業法の制定とモンゴル政府との投資契約締結を待って生産を開始する意向である。投資契約は既に国会に提出してあるが今後どうなるか不安要素があるとのことである。なお、ウランの販売先はロシア、カナダだけでなく、中国や日本も視野に入れている。
2.2 Saddle Hills ウラン・プロジェクト
 Saddle Hills ウラン・プロジェクトは、Dornod鉱床の約15km北西に位置し、Gurvanblag、Mardai-gol、Nemerの3鉱床群からなる。現在は、Western Prospector社(カナダ)が調査を実施している。同社のボーリング調査により、Gurvanblag鉱床では2.8Mt、0.22%U3O8が計上されている。Mardai-gol鉱床では旧ソ連-モンゴル政府の調査により、0.93Mt、0.14% U3O8が計上されている。また、Nemer鉱床では、礫岩中にウラン鉱化帯があり、旧ソ連-モンゴル政府の調査により1.8Mt, 0.17% U3O8が計上されている。
 Western Prospector社は、Saddle Hills ウラン・プロジェクトのうち、Gurvanbulg鉱床に探査を集中している。旧ソ連が以前に調査を実施したが埋蔵量を報告していないので、ボーリングを実施して埋蔵量の確認を行っている。ボーリング間隔は130~140mである。
 2007年8月に探査権を一方的に無効にされ、9月には探査権を採掘権に移行するように政府から指示されたが、探査権のままボーリングを実施している。2010年に生産を開始する予定で、ウランの販売先は、ロシア、中国、フランス、インドについて調査中である。
2.3 Enger鉱床
 首都ウランバートルの約150km南東のEnger鉱床では、East Minerals社(カナダ)がボーリング調査を実施しており、着鉱幅2.5m、0.41% U3O8ほかの成果を得ている。本鉱床では旧ソ連-モンゴル政府の調査により約180tのウラン埋蔵量が計上されている。
 
3. 終わりに
 モンゴルのウラン資源に関してはこれまでの調査で十分なポテンシャルがあることは確認されているが、既存調査では完全に調査されている地域は少なく、ウラン鉱床として登録されているのは3か所だけであり、今後は鉱徴が確認されている地域を重点的に調査することが重要である。現在、ロシア、カナダ、フランスがモンゴル国内で探査を行っているほか、カザフスタン、米国、ドイツなども共同探査を提案している。
 モンゴル政府はウラン鉱業に対し、政府の関与を強める方針で、産業通商省内にウラン政策WGを設置し、ウランの政策・法律について検討を行っている(ウラン鉱業法の制定時期は不明)。なお、2007年8月にはカナダのウラン探鉱会社(Khan Resources社、Western Prospector社)の探査権が一時的に取り消されたが、取り消す理由が明白でなかったためで9月には戻されている。
 カントリーリスクが高いという問題はあるものの、ポテンシャルが高いモンゴルのウラン鉱業の動向については今後も注視していく必要がある。


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